平均寿命と健康寿命(2/24)

平成28年版高齢社会白書」より。

 健康寿命とは、「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる期間」のことです。 平均寿命健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約12年の差があります。(→上図参照) 誰もが最後まで健康で生き生きとした健康な生活を送りたい(平均寿命と健康寿命の差がなく、いわゆる「ピンピンコロリ」で逝きたい)と思っていますが、現実は…。

 最近は、「1億総活躍」とか「働き方改革」とか「高齢者の雇用促進」とか、65歳を過ぎても働き続けることが奨励されているように感じます。実際に生涯現役で働くことを望む高齢者も増えているようですが、健康寿命が男性71歳、女性74歳と言う数字を見せられると、健康な内にのんびり休むこともせずに働き続けることに、少し疑問も湧いて来ます。

 背景には、「少子高齢化」「生産人口の減少」などと共に、「社会保障費の減少」による老後の生活への不安もあるようです。この辺を的確に解説している本を見つけました。中々よい本だったので、お暇があればご一読を。
 → 
「続・下流老人」一億総疲弊社会の到来 (朝日新書) 藤田孝典(著)

 以上、あくまで平均値でしょうが、我々も健康寿命に近付いているし、日本の将来を考える上でも「高齢者が働き続ける社会」で本当によいのか、他の方向性はないのか、少しは考えてよい気がしました。以上、ご参考まで。

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